OB File 吉澤正樹さん

OBアルバム

プロフィール

・ 名前:吉澤 正樹(よしざわ まさき)
・ 生年月日 平成2年7月27日生まれ
・現在務めている企業名と肩書
 ジュンレオ テニスドームかしわ台(神奈川県海老名市)
 チーフコーチ(2017年4月現在)
・出身高校名 藤沢翔陵高等学校
・横浜リゾート&スポーツ専門学校卒業生

インタビューに答えていただいた吉澤正樹さん(写真右)と恩師の中本圭氏。吉澤さん、久し振りの再会に少し照れています

「テニスの王子様」がきっかけでテニスを知った少年は
添田豪選手の出身校「藤沢翔陵高校」に入学

吉澤さんがテニスを知ったのは、小学生6年生頃。当時流行っていた人気アニメ「テニスの王子様」がきっかけだそうです。そんな時、友人にテニススクールの体験レッスンを一緒に受けようと誘われ、テニスを始めてから好きになったとか。その後、「毎日テニスができるから」という理由で中学のソフトテニス部に入部。しかし、「入部した時から高校は絶対に硬式テニスをやろうと決めていました」という。

― 吉澤さんは藤沢翔陵高校出身ですね。この高校を選んだ理由は?

吉澤 テニスをするなら強い高校がいいと思っていました。そんな高校で毎日練習できたら、どんなにいいだろうと。藤沢翔陵高校(同校の卒業生に添田豪プロがいる)は、自分が通っている中学を卒業された方から、あの高校はいいよと教えていただいたからです。

― 念願の硬式テニス部に入ったわけですね。

吉澤 はい。高校の部活は充実していました。3年間の部活でシングルスには出場できなかったものの、ダブルスでは神奈川県の32位まで上がりました。
ただ、コート面数に対し人数が多くて。そんな状況だったので、学校側からスクールに通うことができる人は通っていいと言われました。基本的に学校ではダブルスしか教わらなかったので、シングルスは学校外で練習するしかなかったのです。
いろいろ探した結果、杉山愛さんのおかあさん(杉山芙沙子さん)が運営している「パーム・インターナショナル・スポーツ・クラブ」(神奈川県茅ヶ崎市)に決めました。通い始めたのは、高校1年の終わりくらいからです。

―自宅から近かったんですか?

吉澤 自宅から学校まで自転車で20~30分かかるのですが、学校が終わったら自宅には帰らず、アカデミーに自転車で直行。30~40分かけて通っていました。週に4回は通っていました。

― 身体的につらかったでしょう?

吉澤 全然。すごく楽しみでした(笑)。

通っていたクラブでリゾスポOBと出会い、
リゾスポに行くことを決意

テニス漬けだった吉澤さん。高校1年の頃、テニスコーチになりたいという気持ちが芽生えたとか。そして、杉山さんのクラブに務めていた1人のコーチの存在が、吉澤さんとリゾスポを結びつけました。なんと、そのコーチがリゾスポのOBだったのです。

吉澤 高校に入った頃は、『大学に行ってテニスを続けたいな』と思っていました。ところが、1年の時に腰を痛めて動けなくなったんです。漠然とですが、自分の将来を考える日が続いて、そのうち『大学には行かず、テニスコーチになりたい』と思うようになったんです。
そして、しばらくしてクラブに行った時に信頼していたコーチの方に相談しました。すると、その方がリゾスポを卒業された方で「コーチになりたいならリゾスポに行くといい」と言われたんです。

吉澤さんは、さっそく行動開始。リゾスポのオープンキャンパス(学校が主宰するイベントの1つ。テニスコースでは、コーチが見学に来た高校生にテニスのレッスンを教える)に足しげく通ったそう。その時の印象が良かったため、迷うことなく願書を出したと言います。友人に誘われて他の専門学校にも行ったものの、心は動かされなかったとか。

吉澤 コーチの勧めもあって、リゾスポがどんなところかを知るためにオープンキャンパスに行きました。
午前の部と午後の部に分かれていて、それぞれ参加すれば1回と数えるのですが、トータル30回くらい行きました(笑)。午前に1回体験を受け、そのまま残ってトレーナーの講座を受け、午後にもう1回レッスンを受けるという感じです。1日中リゾスポにいましたね(笑)。

― その時のリゾスポの印象は?

吉澤 学校の雰囲気も応対していただいた先生も明るい! という印象でした。オープンキャンパスでは在校生が案内してくれるのですが、彼らもすごく明るかった。印象が良かったですね。

― 入学した時の印象は?

吉澤 先生がメチャクチャ熱かったです。教育に対する熱血ぶりが伝わってきました。

中本先生の厳しい指導のおかげで
2年間で心身ともに成長を遂げる

テニスコースでは週に3回、屋外のテニスコートでみっちり練習します。中本先生がいろいろなドリルを使ってショットの打ち方、体の使い方、ゲームの進め方などを指導。一方、学生は数えきれないほどたくさんのボールを打つ反復練習で自分のテニスのレベルを上げていくのです。

― 中本先生の印象はどうだったんですか?

吉澤 怖かったです(笑)。もともと自分のテニスをレベルアップさせる練習は好きだったのですが、自分より技術的に下の子と練習する時は、やる気が出なくて手抜きしていました。そんな場面を見つけられたことがあって、その時は本気で怒られました。
以来、中本さんが練習中にコートをまわっている時は、常に後ろからギラギラと見られている気がしていましたし、近づいてくると緊張して体がかたまっていました。もう心が痛くて泣いていましたよ(笑)。そんな時期が続きました。

リゾスポのテニスコースに入学する学生は、みんながテニスの経験者ではない。初心者で入学する者もいる。クラスの中でレベル差があるわけだが、コートではみんなが一緒に練習に取り組む。吉澤さんは経験者の1人で、初心者の学生とショートラリーすると、いい加減な態度で臨んでいたという。中本先生は、そんな姿を見て「俺が相手でもそういう練習をするのか?」と叱られたそうだ。吉澤さん、相当ビビったらしい。ところが、2年生になると人との関わりが変わってきたそうだ。2年生の強化合宿に参加した吉澤さんは、テニスができない1年生を積極的につかまえて一緒にラリーしていたという。中本先生曰く「人が変わったように後輩の面倒を見るようになりました。コーチにとって、人を思いやるという資質が、とても重要な要素なのですが、吉澤は1年で見違えるほど成長しましたね」。

― 自分の中でどんなところが変わったと思いますか?

吉澤 中本さんに見捨てられることなく、コーチにとって大事なことを言われ続けたことが大きかったと思います。
それと、先輩方がしっかりしていて、私達1年生の面倒をよくみていただきました。そんな姿を見て、『自分が上級生になったら、同じ立場にならないといけないんだな』と感じたことも大きかったです。

― 2年間の学生生活で一番思い出に残っていることは?

吉澤 中本さんが講師になって指導する講習会に連れていってもらったことです。私は福井で行われた講習会の時に、中本さんに「行くか?」と声をかけてもらいました。それで一緒に行ったわけですが、その時の講習会が一番思い出に残っています。講習会というのは、技術を教える講習会です。対象年齢は様々ですが、特に一般の方を相手にする講習会はよく覚えています。自分より年上ばかりで、しかもまったく知らない方々を教えないといけなかったからです。中本さんのようなすごいショットを持っているわけではないので、皆さんに楽しくて役立ったと感じてもらうために、話し方を考えて工夫しました。とにかく、その時間は教えるのに集中していました。ほんと、講習会では鍛えられました。

― 2年間の学生生活で学んだことはなんでしょうか?

吉澤 コーチとして最低限必要なものは、人間性だということを学びました。コーチは、技術以上に他人に対する気遣いがとても必要な職業だと考えています。今でも、人間性を学んでいる最中です。

 

誠実なテニスコーチになるためのリゾスポ独自の取り組み

リゾスポの授業カリキュラムを見ると、座学とコート練習の他に独自の講習をいくつか行っています。ここでは、スクールでのコーチ研修、増田健太郎プロの特別講習、2年間に6回の授業が組まれているストリンガー講習プログラムについて聞きました。
まずはコーチ研修。ある程度の期間、学生はOBが働いているスクールやコーチを募集しているスクールに行ってコーチの仕事を学びます。吉澤さんも、現在の職場である「ジュンレオテニスドームかしわ台」に行ったそうです。もちろん、この期間は無償。ただし、研修期間が終わった後に先方のスクールから引き続きコーチとして来てほしいというリクエストがあれば、今度はアルバイト料が支払われながらコーチとして働くとか。つまり、お金をいただきながら1人前のコーチを目指すことができる、というわけです。

― アルバイトをしていて感じたことは?

吉澤 当時、私は球出しがうまくできなかったんですね。特にラケットでボールを生徒さんに送るラケット出しができなかった。だから、アルバイト先でラケット出しの練習をし始めたのですが、「なんでこんなにうまくいかないんだろう」と自分が情けなくなって泣いていました。
でも、そんな私でも続けることができたのは、お客様のおかげです。私自身、コミュニケーションをとるのが好きで、積極的にお客様とよく話をしていました。しばらくすると、お客様から「ヨッシー」と呼ばれるようになり、自分が生きてきた中で、一番可愛がられたんじゃないでしょうか(笑)。また、お客様からは「あなたの技術が高いから来ているわけじゃないのよ。人柄で来ているのよ」と言われたこともあり、『テニスコーチは人間性が求められるんだな』と強く感じましたね。中本さんは、このことを教えたかったんだなと思いました。

― リゾスポでは、デビスカップ代表コーチとして活躍されている増田健太郎プロに教わる機会がありますね。どんなことを教わり、それがコーチとしてどのように生かされていますか?

吉澤 現役のプロが試合や練習でしていることを教えていただきました。特に驚いたのは、プロは技術的に細かい点まで気を配っていること。例えば、サービスのトスアップでボールが落ちる位置を確認することまでやっているのには感心しました。あとは、試合の進め方です。自分の狙いを持つことが大事であることが印象に残っています。
増田プロに教わったことは、テニススクールでも引用します。例えば、ダブルスのゲームをする前に、増田プロの話をみなさんの前で披露します。あたかも自分が増田プロに直々に教わりました的な感じで言います(笑)。そうすると、お客さんは興味津々で聞いてくれますね。レッスンでお客様に意識して欲しい時は、増田プロのお話を必ず出します(笑)。

― ストリンガー講習プログラムでは、どんなことを習ったのですか? また、テニスコーチになって、どのように生かされていますか?

吉澤 この講習では、ストリングの様々な張り方を教えていただきました。また、プロがどんなストリングを使って、どんな張り方をしているのかもわかりました。あとは、その時々に流行っているストリングに関する情報です。ストリングの張り方を教わった後は、経験を積むという意味で自分のラケットを張ることができます。これはいい経験になりました。
テニスコーチは、レッスン以外にストリングを張る仕事もしなければいけません。今、お客様のラケットは自分が張っています。多い時は、1か月で120本くらい張ったことがあります。ラケット1本につき、今は15分から20分くらいかけて張り上げますが、講習を受けていなかったら、こんな短時間で張れなかったでしょう。

吉澤さんに聞いたところでは、学校には常時ストリングマシンが置いてあるので、学生は好きな時に自分のラケットを自分で張ることができるそうです。ストリング代はかかるが、張り代は無料。このシステムだと、経験値も上がるし金銭的にも有難い。まさに一石二鳥。
現在の講師は、ヨネックス契約プロストリンガーの川端隆史さん。ロンドンオリンピックや全豪オープンにも参加している経験豊富なプロストリンガーであり、この講習は川端さんとヨネックスに全面協力していただいている講習と聞きました。ストリングの張り方以外に、グリップテープの巻き方やラケットのバランスのとりかたも川端さんから習ったと言います。
テニスコーチになったら、どれも必要なことばかりなので「この講習は非常に勉強になる」そうです。学生の中には、講習で興味が生まれてストリンガーになったOBもいるとか。それほど奥深くて面白い世界なのでしょう。

リゾスポは団結力がすごい!
だから卒業後も助け合い励まし合える!

― 最後にリゾスポOBとして、高校生にアドバイスあるいはメッセージをお願いします。

吉澤 リゾスポを卒業してからもOBのつながりが強い。これがリゾスポの特徴だと思います。
つながりが強いのは、中本先生の厳しい指導と先輩からたくさんお世話になったからだと思っています。だから、そういったことを経験した者としては、後輩に対して面倒をみるのは当たり前だと思っています。私もリゾスポの学生をサポートしていきたいし、力になりたいです。私以外のOBも、そう思っている人は多いですね。
私の周りには他の専門学校出身の知り合いがいるのですが、リゾスポほどの結びつきはありません。卒業したら先生とは全く会わないし、学校にも遊びに行かないと言います。それに比べて、リゾスポは卒業しても1人じゃありません。何か悩みがあれば聞くし、お互いに励まし合う仲間がたくさんいます。全国各地に散らばっていますが、SNSがありますし。
リゾスポの良いところは、中本さんと学校、そしてOBの三者がつながっていることです。だからこそ、学生はもちろん、これから専門学校に行こうか悩んでいる高校生にも自分達の道を示すことができます。テニスコーチという道の先を私達がいるので、いろんなアドバイスができると思うんです。リゾスポの詳しい内容を始め、テニスコーチに必要なこととか悩んでいることも聞いてもらえます。
高校生の皆さん、テニスコーチになりたいならぜひリゾスポに来てください。いろいろな悩みや困ったことがあれば、すぐそばに相談に乗ってくれる人がたくさんいます。
リゾスポ、最高です!

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